【試作写真】 | 【非常時対応トイレのしくみ】 | |
地震等非常時対応兼用トイレ構造の提案
平成19年3月9日 特許取得 |
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●阪神淡路大震災を受けて | ||
平成7年1月17日 阪神、淡路地域をおそった兵庫県南部地震は、まだ記憶に新しいところであります。 かつて経験をしたことのないM7.2の大都市直下型であったため、電気・ガス・水道・下水などのライフラインを はじめ、高速道路や鉄道、港湾などの都市基盤に甚大な打撃を与えました。 特に、大都市の地下に編み目のように張り巡らされている、下水道の管渠については、復旧までにかなりの 時間がかかりました。 飲料水などは、相当の我慢はできますが、生理現象についてはそうもいきません。 したがって、今回のような人口の集中している都市部については特に、一刻も早い対応が求められる訳です。 | ||
*対応例 | ||
仮設汲み取りトイレ(普段、工事現場などに設置) | ||
*仮設くみ取りトイレ設置の問題 | ||
①大量に設置することは難しい ②用意できても、交通遮断、渋滞等により現地への搬入が困難である ③搬入設置されても、便槽容量が小さくすぐいっぱいになってしまう |
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*現状 | ||
①下水道の完備に向けて普及率を上げるべく工事が進められている。 ②流域下水道の困難な地域では、ミニ下水道の計画・工事が進渉中 ③下水道の建設が困難な地域においては、合併浄化槽の建置が、補助金をつけてまで奨励されている。 ④現状新築される建物の殆どは、水洗式であり、浄化槽が設置されている。 |
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*現状の問題点 | ||
処理施設、管渠が破壊されたり、水道・電気が止まってしまっては、何の力も発揮できなくなる。 | ||
*求められるトイレの形態 | ||
①いつ起こるかわからない地震対策のために、莫大な経費と維持費をかけることはできない →安価で建設できることが必要 仮設汲み取りトイレの備蓄は膨大な経費がかかり、また備蓄のためのスペースを地価の高い 大都市に築造することは困難である。 ②通常時は特別な施設としてではなく、日常は快適に水洗トイレとして使用できること ③災害時には、直ちに水洗に替わるトイレ機能が発揮できること ④多数の人が使用しても対応できる大容量のトイレ機能であること →以上の機能を兼ね備えた施設として、「非常時対応トイレ構造」を提案 |
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*本トイレ機能を効果的に発揮できる施設 | ||
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